YUKIYA's工房〝詩旬節〟

全然活動できてないサークルブログ

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pixivで観れない人向けに

pixiv上で投稿している幻想入りSSの序章になります
過去に自分がweb連載していたSSの設定を使っているので、そういうのが嫌な人は回れ右でお願いします
あと自分でいうのもなんですが不親切仕様です←マテヤ





『さて、これからどうするかな…』

ただひたすらに広大で灰色な空間、左右も上下も判らないその中に俺は佇んでいる。
いや、【漂っている】といったほうが正しいかもしれない。
地に足がついている感覚が無いのだから

『咄嗟に逃げ込んだとはいえ、長居はしたくないんだよな此処』

そう、普段なら余程の事がない限り俺がこの空間にいることはまずない。
それだけ緊急事態なのは間違いないが出来るなら今すぐにでも出たいのも確かなわけで…

『今出ても無事に帰れる確証は無い、かといって傷が完全に塞がるまでは最短で三日前後…』

俺はあらためて自分の身体を見廻した。
ズボンはズタズタに裂かれ上着の袖は全部吹き飛んで袖なし状態、おまけに背中にはパックリと開いた一文字・・・
正直よく生きてるなと自分でも思う、そこらの人間よりは丈夫に出来てるが一歩間違えば妖怪の類と思われても不思議じゃない。
無事なのは靴と財布に携帯、それと肌身離さずつけているペンダントくらい。

『命が在るだけマシだよな。にしても、どう『あら、もう傷が塞がってますのね。さすがですこと』…ん?』

頭上から聞こえた声にだれだ俺のセリフをとった奴は?なんて思っていると目の前に一本の線が走りスキマができていく
つまり、誰かがこの空間に入ろうとしているって事で…
まぁ、こんなことするのは一人しかいないんだけどな

『相変わらず神出鬼没だなお前は。それに招待した覚えはないんだが…?』
『つれないですわね、私達の仲でしょう?困っているのを助けるのは当然ですわ』

目の前に走ったスキマを広げながら彼女-八雲 紫-が姿をあらわす。

『正確に云えば’前世’の俺との仲だろう?』
『それでも仲には違いませんわ』
『まぁいい。だけどその口調は止めろ、気持ち悪いし、似合わないし、年寄りくさい』
『まったく、人が気にしてることをずけずけと…』
『人じゃなくて文字通りの妖怪だがな』

紫の笑顔がひきつったそれになる、妖怪の賢者ともあろうものがこれくらいで気分を害してどうするんだ。

『それで、本題は?』

紫の機嫌がこれ以上悪くならないうちに話をきりだす、軽口を叩ける間柄とはいえ限度もあるしな。

『あなたという人は…。』

呆れかえるように溜息をつきながら文句を言ってくるがそこはお互い様だろう…とは思っても云わない。

『まぁいいでしょう。正直に言うと少し手伝ってほしいのよ』

珍しいこともあるもんだ、あの紫が手伝ってほしい?何か裏が…あるのは当たり前か。だとしても何故俺に?
紫には優秀な式の藍がいる、彼女に頼めばいい筈だ。

『もちろん藍にも手伝ってもらうわ、それでも人手不足なのよ』
『異変か?』
『そこまでではないわ、幻想郷の歴史からすれば異変と言えなくもないけれど…』

紫がここまで言うのなら余程なのかもしれない、滲み出る胡散臭さと老女臭は消せないが…

『対価は?』
『いいのかしら?私はまだ全部…『今更だろ』……そうね』

どうせ裏があるにしろ俺には大して関係の無い話だ、それにこの空間で呆けてるよりずっといい。

『詳しいことは向こうで話すわ、まずはその怪我を治さないといけないわね』

そういいながら足元に二人分のスキマを広げる。

『さて、行くか』
『待って』

開いたスキマに飛び込もうとするのを紫が制する。

『ようこそ、幻想郷へ』
『律儀な奴』

そのときの紫の顔は、年相応の笑顔に見えた。
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 七月ですね~
滑り込みでしたが更新したので宣言どおりこっちでもお知らせということで…

~幻想へ~ 十四章-目前
www.pixiv.net/novel/show.php

あとこっちでも序章うpしますね、読めない人もいるでしょうし


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